私の父親は鹿児島出身で、時々不思議な歌を歌っていた。
酔っぱらった時に歌うので、完全にオリジナルソングだと思っていた。
個性強めではあるが、メロディーも悪くないので、なんなら「センスあり!」とすら思っていた。
それは「茶碗蒸しのうた」。
他には「銭湯に行く時のうた」もあった。これは後にでまかせであった事が発覚し、私の不興を大いに買った。真面目に覚えたのに!
さて、本題の「茶碗蒸しのうた」ぜひ聞いてみて欲しい。
鹿児島弁全開で、ローカル民にしか読めないと思うので、訳も載せておく。
ぜひ鹿児島弁の音を堪能して欲しい。
<歌詞>
うんだもこら いけなもんな
あたいげんどん ちゃわんなんだ
日に日に三度もあるもんせば
きれいなもんごわんさー
ちゃわんについた虫じゃろかい
めごなどけあるく虫じゃろかい
まこてげんねこっじゃ
わっはっは
<意味>
まったくそれは どんな物なのですか?
私の家の茶碗は
毎日,日に3回も洗っているため
清潔なものです
茶碗についた虫のことでしょうか
洗い物かごなどをけちらして歩く虫のことでしょうか
まったく恥ずかしいことです
わっはっは
<解説>
ある茶店で客が「茶わん蒸し」を注文しましたが,主人・店員とも「茶わん蒸し」の料理を知りませんでした。
(なぜメニューにあったのか…)
主人は,客に出したお茶に虫がいたと勘違い。店員を呼びつけ「お前は茶わんを洗ったのか?茶わんに虫がついているとお客さんが言っているぞ。」と言います。
(まさか言いがかりで有名なあの団体…)
店員は「日に日に三度も洗っているんです。いったいその虫は茶わんにひっついていた虫でしょうか。それとも洗い物かごなどをはね歩く虫でしょうか。茶わんについている虫なら私の責任ですが。」
と息巻くのにお客さんが大笑いするという場面。
茶碗蒸しを茶わん虫だと思ったのだ。
この歌、二番と三番もあって、間奏がまた独特なのだ。
気になる方は、こちらから。
鹿児島がにはふしぎな歌がたくさんあるらしいので、また調べて見ようと思う。
余談だが、「銭湯に行く時の歌」は、これだ。
上々颱風の気分は銭湯。しっかり騙され、今でも空で歌える。